いざとなっても、会社はあなたを守ってくれると思ってますか?現実を知りたいですか?
会社は我々を守ってはくれない!
プロサラを始める礎となっている格言です。
全てはここから始まっている!
と言っても過言ではありません。
あなたは、会社に何かあった時、あなた自身に何かあった時
例えば、
会社の業績が悪化した
とか
あなたの会社が他の会社に買われた
とか
あなたがどエライMissを犯してしまったとか
とか
そんな時でも、会社はあなたを守ってくれると思ってますか?
会社があなたのために、なにかしてくれると思っていますか?
今日は、ワタクシの10回の転職経験の中から、
会社がワタクシを守ってくれないことを知った体験
をお話ししましょう。
サラリーマン・ウーマンの悩みや不安を解消する!
併せて転職16回。サラリーマン・ウーマン達のコンサルタント
The Professional Salarymen
略してプロサラの阿部です。
1. 初めて、教えられた現実
この言葉に近いしいことを言われたのは、学校を卒業して最初に勤めた信用金庫でした。その時の上司の係長が、
阿部くん。自分の身は自分で守らなきゃいけないよ
これは金融業界独特のものだったのですが、全てのことは稟議決済されます。そして、担当者、係長、課長、次長、がコメントを書いてハンコを押して上申していき、支店長や本店の部長が決済していきます。
ハンコを押したら責任が付いて回る
1年前だろうと5年前だろうと、ハンコを押したらズーッとその責任は付いて回ります。
だからと言って、ハンコを押さずに自分を吹っ飛ばして上申することなどあり得ない。慣例で拒否は出来ない。
でも、責任は取らされる。
理不尽ですよねー
怖いですねー
でも、サラリーマンは会社の慣例に逆らえない。そんな中での係長の言葉。
自分の身は自分で守らなきゃならない
当時、ワタクシはそれほど重い言葉に感じてませんでしたが、サラリーマンを続ければ続けるほど重たい言葉です。
2. 初めて経験した現実
そして、会社は我々を守ってくれない事が決定的にわかったのが、バイオベンチャーに勤めていた時でした。
転職して間もない時。
バイオベンチャーは、初期段階は投資して頂いたお金で運転し、研究開発を進めて、資金の底が尽きる前に売上を建てるという方策が用いられていました。
この会社は、かなりの額の投資金を集めたのですが、設立半年で社員が80人を超え、オフィスも都内山手線の一等地。人件費、オフィスなどの固定費だけで毎月、数千万吹っ飛ぶ経営でした。
しかし、目論見と違って売れない。契約が取れない。結果、
設立半年でリストラ
は、半年ですよ⁉️
固定費を圧縮するために、80人の社員を30人にすると。
当然、肩を叩かれる人間と慰留される人間に別れます。
ワタクシは幸か不幸か慰留をお願いされました。
さすがに迷いました。それなりの退職金、次の会社の斡旋など退職パッケージはかなり魅力的なものでしたから。
ですがワタクシは残ることに決めました。
何故か?
殿(しんがり)をやってみたかった
ワタクシは早晩、この会社は潰れると思ってました。
せっかく来たのだし、会社が沈みゆく様を見て、最後に完全に沈み、沈んだ後の処理も含めて事務処理を経験しておくのは悪くない。会社の精算処理をした事があるなんて、職務経歴書に書いたら「縁起でもない!」と言われそうですが。
80人いたオフィスに30人しかいなくなりました。
ガラーンとしたオフィス
机、使い放題
どんよーりした空気
しかし、仕事はクソのようにあった。経路業務なんて、人が増えようと減ろうと、そんなに極端に手数は変わらない。
しかし、リストラで3人いた経理屋はワタクシだけになってしまい、なんとか会社にお願いして、研究開発事務をやっていた女性に手伝ってもらえることになりました。
それでも、業務量は半端なく、午前様帰宅の日々が続く。
自分で選んだ道ではありながらも、
リストラをする会社を目の当たりにして、会社は我々サラリーマンを守れないんだなー。
辞めて行った人たちはどうしてるのかなー
と思ったものです。
3. 二度目の実体験
2度目は、この会社の末期の時でした。
なんだかんだと生き残って来た会社でしたが、とうとう資金も底を尽き、業者さんへの支払いも遅れ始めました。
ワタクシは会社を守るため、必死に業者さんに電話をして状況を伝え、資金繰りを考え、社員の給与は払えるように奔走しました。
社長室にも何度も足を運び、何度も苦言を呈しました。この業者さんはなんとか待ってもらえるが、ここは待ってくれない。金額的にもこの会社を優先的になど、調整して上申を繰り返す日々。しかし、当時の社長は、
こことここは必ず払って下さい。他のところはお願いして待ってもらって下さい
そんなことを言われても、払う金がない。なんとかムリクリ調整する。
数ヶ月、こんなやり取りを続けていたある日、管理部長に呼ばれて行ってみると、
“阿部くん。明日から会社に来なくて良いから。パソコンも全て没収。手を触れずに今日もこのまま帰ってもらって良いです。裁判起こしても良いけど、予告手当だけしか出ないだろう。だったら、君が望むなら関連会社に声をかけてあげることは出来るよ。給料額とかは、向こうの社長と話してね。採用されるかもわからないけど。”
頭の中が真っ白。
口の中はカラっから。
目の前の世界が歪んでいく
後からわかったのですが、あまりに社長に上申したり苦言を呈していたので、社長がワタクシを嫌になったらしい
アホか...
会社のためを思い、会社を守るためにと奮闘してきた結果の仕打ちが
クビ
結論
会社は我々を守ってはくれないのです!
4. 危機はあなたのすぐ隣にある
現代の日本の社会を見ていると、
リストラ、倒産、ハラスメントなどなど、会社が我々を守ってくれない
ことが多々起こっています。
明日の朝刊で、あなたの会社が倒産することを知ったら、どうしますか?
明日の夕方、上司から呼び出しを受けて、リストラを伝えられたらどうしますか?
その時、会社は我々を守ってはくれないんです!
会社は会社を守らなければならない、社長は社長自身と家族を守らなければならない。
会社を守るために余剰な人員を減らすことは現代の資本主義経済を生き抜くには必須のことです。
元上場会社社長を経験したワタクシの元上司が言ってました。
100人いる会社でどうしても10人切らないと会社が存続できないのであれば、90人を守って10人は斬るしかない、
と。
会社組織は資本主義経済の根幹をなす組織です。
会社というのは、出資者、株主がお金を出して、そのお金で運営して利益を産み、その利益をお金を出してくれた株主に還元します。
会社は株主のためにも潰すわけにはいかない。社長自身が株主であれば、尚更で社長自身を守るためにも潰すわけにはいかない。
会社を守るためには、我々はいつでも切り捨てられる10人に入ってしまう可能性があると、わかっていますか?
僕は会社に貢献してきたから関係ない
そんな事は私には関係ない。
あなたは言うかもしれない。
どんなに優秀でも、給料が高ければ固定費圧縮と斬られる、年齢が上がっていれば若返りを図ると斬られる。
そして今の30代も10年すればリストラ対象になる。
どんなに会社に貢献しても、会社は潰れる時はアッという間に潰れる。
銀行が手を引き、取引先が前払いを求めるようになり、加速度的に転落していきます。
我々サラリーマンの力では止めようもないくらいの勢いで倒産します。
リストラの時も倒産の時も、会社は我々を守れないんですよ!
ワタクシが個人でネットや公的データを基に算出してみました。
データ素は経済産業省の中小企業白書です。年度は少しバラツキもありますが、
全国の企業数 約420万社 うち、中小企業数 99.7%
年間の企業倒産数 8000-10000社/年
全国のサラリーマン数 約4000万人 内、中小企業サラリーマン数 約2800万人(70%)
中小企業平均社員数 8.8人/社
以上のデータを基に、企業の倒産による失業者数を計算してました
中小企業倒産による失業者数(年間) 10000社×9人=90千人
1年間で中小企業勤めの9万人が倒産によって失業しています。
この人数の中小企業勤めサラリーマン全員に対する割合は
中小企業の倒産による失業可能性(年間) 90千人/28,000千人=0.32%
あら。案外、低い。
1000人のうち、3人しか倒産では失業しないんだ。
と思いますよね。
ところがドッコイ。
これは1年間に失業者数です。我々サラリーマンは20歳位から60歳くらいまで、約40年働きますから、その40年間に倒産によって失業する人は、
0.32%×40年=12.8%
中小企業勤めの100人の内、13人(8人に1人)は定年までに会社が倒産する可能性がある!
大企業に関しては、ご存知の通り、
東芝、SONY、タカタ、シャープなどなど名だたる大手企業がリストラで大量のサラリーマンを斬っています。
我々サラリーマンは、そんな時、どうすべきだと思いますか?
そこに泣いてすがったってしょうがない。斬られるんですから。
だから我々はいつも、備えなければならない。準備を怠ってはいけない!
危機感を感じて頂けて、相談してみたいと言う方は、下記のプロサラ相談サイトからご相談下さい。
相談料は500円です。
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今日もお読み頂きありがとうございました!
以上、サラリーマン・ウーマンの悩みや不安を解消する!
併せて転職16回。サラリーマン・ウーマン達のコンサルタント
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