サラリーマン達のコンサルタント The Professional Salarymen

サラリーマン・ウーマンの悩みや不安を解消するブログ

プロフェッショナル サラリーマンのその後⑩ 監獄編

入社翌日から

ホテルに泊まり込んで

 

研修という名の監獄生活

 

が始まった

 

「監獄」なんて大袈裟な

 

と思うかもしれないが、想像してみて欲しい

 

山奥のホテルで

ホテルの周りは山と田んぼ

最寄りのスーパーまで車で20分

当然、コンビニもない

ホテル内にホテル経営のレストランはあるが早く閉まる

あるのはホテル内の売店くらい

 

この中でどうしろと?

 

研修という名目で、一応、建物の営繕や施設周りの勉強はした

 

ベトナムに行ったら、

 

自分でホテルの建物の管理をしなくてはならないからだ

 

しかし、素人が付け焼き刃的に管理できることなどたかが知れており

一応メモる程度ですぐに終わる

 

このホテルには

 

幹部との親睦

という名の

居酒屋道場

 

があった

 

ホテルの中に一軒だけ居酒屋チックなところがある

 

オーナーが趣味で作った店だ

 

そこで、ほぼ毎晩

 

オーナーの独演会

 

が行われるわけだ

 

夕食を取りながら、毎晩、幹部連中を呼んで

 

武勇伝やホテル経営の話を聞く

 

幹部の答えは

 

「仰るとおりです」

 

これに尽きる

そして今日もオーナーにご機嫌で帰ってもらうのだ

 

もちろん、私もサラリーを頂いていた身

 

基本の対応は

 

「なるほど」

「オーナーの仰る通りですね」

 

これだ

 

本来、そういうことをするタイプではないし

プロサラで

 

社長に対しても

言わなければならないことは言わなくてはならない

 

というスタンスだが

 

私には

 

ベトナムに行って勝負する

 

という大義がある

そのためには

 

オーナーを敵にしないことも仕事だ

 

そう言い聞かせて、相槌を打ちながら

監獄の中で限られたメシにありつく

 

居酒屋道場は仕事だから仕方ないのだが

問題は

 

居酒屋道場が開かれなかった時だ

 

たまにオーナーがホテルにおらず

居酒屋道場が開催されない時がある

 

本来なら有難い話なのだが

ここは監獄

 

晩飯が食えない、

食えるところがない!

 

という困ったことが起きる

 

こんな時は

 

プリズンブレイク

 

夜になって、営繕の小屋の中に引っ掛けてある

 

軽トラの鍵

 

を、こそーっと拝借して

 

最寄りのスーパーに晩飯を買い出しに行く

 

これがまた、スリルとサスペンダーでドキドキワクワク

 

楽しい♫

 

借りているホテルの部屋に戻って

1人ノンビリ晩飯を食える幸せ

 

こんな監獄生活も

 

ベトナムに行くまでの辛抱

耐えねばならない時

 

しかし、いつベトナムに行くんだ?

 

と思っていたら

 

赴任前にベトナム出張の話が出てきた

 

入社して2週間が経っていた

 

折れない心

負けない精神力

立ち向かう勇気