サラリーマン達のコンサルタント The Professional Salarymen

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プロフェッショナル サラリーマンのその後⑧ 監獄編

2018年10月

私はとある山奥の駅に降り立っていた。

 

今日からホテルの社員として働き、

ベトナムでホテルを作らなければならない

 

今日は入社日なのだが、

 

ベトナムに行く前に

ホテルの数値計画をたてて、段取りを決めて、諸準備をして..

自分自身の出国手続きもしなきゃならない

 

漠然とやるべきことは考えてはいたが

自宅からこのホテルまでは遠すぎるから

基本的には面接を受けた都内の事務所でホテルを作る準備を進める

 

ホテルのお客様送迎用バスに乗り

 

いざ、ホテルへ

 

着いてビックリ

聞いたことがないホテルだったが、

 

で、デカい

 

田舎の山を切り拓いて作ったホテルは

なかなかに壮観

 

少し古いけど

 

まあ、いい。

オレはここで働くわけじゃない

 

フロントで社長室の場所を聞いて、

2階に上がった

 

社長室の前に秘書室のようなところがあり、

そこで社長が来るのを待った

 

1時間くらいして、社長が出勤してきた

 

「おお、来たか」

「じゃあ、チョッと話そう」

 

てなことで、社長室へ

 

いきなり社長から

 

「っで、これからどうする?」

 

....。

(は?この人いきなり何言ってんだ?)

(オレが決めるのか?)

(まあ、いい)

 

「これからベトナムに行く前に、」

「予算や段取りなどを、都内の事務所でまずは詰めて行きたいと思います。」

 

社長が声を荒げて言った

 

「君はホテルのことが何もわかってない!」

「君は毎日ここに来て、私の元でホテルの経営を学ぶんだ!」

「都内の事務所になど行く必要はない!」

 

...。

(は?)

(この山奥のホテルに?)

(毎日通えと?)

 

「ですが、自宅からは遠すぎて通勤は難しいのですが...」

「だったらホテルに泊まればいい」

 

(マジか...)

(そう来るのか...)

 

いきなりの誤算だった

なんとなく感じてはいたが、

 

間違いなく昭和世代のパワハラ社長!

 

「君は今日から、僕に着いて、ホテルというものを学ぶんだ。フロントとかハウスキーパーとか、君はやらないんだから学んでも仕方ない。」

 

「僕はこれから用事があるから」

と、秘書さんに

「次長を呼んで」

 

私より若い「次長」が来て社長が

 

「後は宜しく」

 

と居なくなってしまった。

 

次長から

「今日はチノパンを持って来てますか?」

 

(は?)

(こいつ、何言ってんだ?)

(今日入社日で、今日ここに来いとしか言われてない。)

 

「いえ、スーツだけです。」

 

「そうですか」

「ホテルは色んなことが起こります。いつでも対応できるように、

チノパンとポロシャツは必須なんですよ。」

 

そんなこと、知るかーい!

 

どうやら、こいつもマウント取りたがりの奴...

ここは山の中の孤島

そして孤島に聳え立つ私にとっての監獄

監獄での戦いが始まった

 

折れない心

負けない精神力

立ち向かう勇気